ソフトバンク松坂大輔投手(36)の開幕1軍が消滅した。18日、西武戦に先発し4回途中に右足内転筋を痛めた。4回2死一、二塁から岡田に四球を出して降板した。1安打4四球で4失点。開幕ローテ6番手を争っていたが、落選となった。

 試合後「内転筋に強い張りが出た。そこで交代になったが、自分の中では、そんなに長引くものじゃないと思っている。しゃべるのもストレスですね」と、悔しさをにじませた。初回から違和感を感じていたが、登板回避は「考えませんでした」という。足に負担がかからないよう、振りかぶらずに投げた。最速は138キロどまりだった。

 佐藤投手コーチは「次はない。足だったら無理」と、ローテ争いの脱落を明言した。ただ「テンポよく、いつもと違う投球をしていた。あれでいい」と、2回を6人で抑えた序盤の投球を評価。松坂も「ストライクゾーンで(球を)動かして打ち取れた」と、自分の進む道を明確に見つけた。肩、肘の状態は問題ない。1軍復帰への強い思いを胸に秘め、松坂は球場を後にした。【石橋隆雄】