中日が大野雄大投手(28)と吉見一起投手(32)の先発2本柱を、巨人との開幕カード(東京ドーム)に同時投入するプランが21日、浮上した。強力なG倒ローテでロケットスタートを目指す。

 森監督のマジックが開幕からさく裂するか。開幕投手は大野がすでに内定している。だがもう1人の看板、吉見の登板日はベールに包まれてきた。開幕2カード目、4月4日の本拠地開幕戦(対広島)が妥当と思われたが、首脳陣は先々まで読んだ作戦を練っている。

 その1つが吉見の巨人戦投入だ。巨人には昨年4試合で1勝1敗、防御率2・22とまずまず。一方、広島には2試合で4・91と分が悪い。その広島戦には八木、バルデスら広島を得意とする左腕が登板見込み。また、吉見が巨人戦に投げれば、その後2連続で週末に吉見の得意なナゴヤドームが組まれており、相性も最大限に生かせる。

 吉見はこの日、ナゴヤドームで先発投手陣の練習参加した。明日23日の西武戦(メットライフ)の先発がオープン戦最終登板になる見込み。調整は一任されており、23日の登板は自ら選んだことを明かした。「(シーズン初登板の日を)言われているから、ここで投げることにしました。公式戦と同じ気持ちでいきます。結果はほしいけど、ケガしないようにしたい」と落ち着いた様子だった。

 東京ドームのマウンドは13年4月以来4年ぶり。逆襲を期す中日の17年シーズンが、2枚看板で幕を開ける可能性が高まっている。