ソフトバンク工藤監督が、柳田に異例のダメ出し？　阪神とのオープン戦。前日２２日から中堅の守備について２試合目の柳田は４回、１死二塁からの中飛を捕球すると三塁までカットマンを使わずに直接送球した。二塁走者を進めないためにとっさに出た判断だったが、このプレーに工藤監督がクギを刺した。

　柳田は右肘に不安を抱え、キャンプから開幕に向けて慎重に段階を踏んできた。シーズン本番を前に、無理に負担をかける必要はないとの指揮官なりの配慮があった。「今はカットマンまでと言っている。その段階。試合になるとどうしても力が入ってしまうが、しっかり抑えなさいと。だいぶ治っていると言っても、悪くなったこともあったので、最善の注意を払っていかないといけない。しっかり自重してほしい」。

　思わず本能が出てしまった柳田も、さすがに反省した。「カットマンに投げるよう言われていたので、怒られると思ったら、やっぱり怒られちゃいました」。この日は６回でベンチに退いたが、右肘の状態は「普通にいける。大丈夫」と強調した。オープン戦残り３試合。全力送球を我慢し、万全の状態で開幕に備える。【福岡吉央】