厳しい外野手争いの中で存在感を見せているのはプロ4年目の上林誠知外野手(21)だ。

 キャンプでは紅白戦でチーム第1号本塁打を放つと、オープン戦でも3月5日のヤクルト戦で再びチーム第1号。同20日のDeNA戦では横浜スタジアムの右翼最上段にある「鳩サブレー」の看板を直撃する推定飛距離140メートル弾を放ち、周囲を驚かせた。

 「今は凡打しても打ちたい打ちたいとならず、慌てずにやれている。それがいいのかな」

 これまでは結果を気にする余り、フォームを崩すこともあったが「今は早めにタイミングを取るようにしていて、いい切り替えができている」と焦りはない。まずは開幕1軍が目標。23日の試合では自打球を右膝に当てて負傷退場したが、その後も1軍に残っており「もちろんスタメンを目指してやっている。(守備は)どこでもやります」と、貪欲にレギュラーどりも目指していく。【ソフトバンク担当 福岡吉央】