今年こそ、開幕スタメンの座は渡さない。急性胃腸炎を患っていた日本ハム岡大海外野手(25)が28日、札幌ドームでのチーム練習に復帰した。体調不良でオープン戦ラスト3試合を欠場したが、今日29日に公示される開幕メンバー入りは確実。4年目で自身初の先発も濃厚だ。外野手のエースを狙う背番号18が、名誉な開幕の先発ラインアップで大暴れする。

 岡が近づく開幕戦へ、より一層、気を引き締めた。4年目のシーズンインまであと2日に迫る。毎年目指してきたが届かなかった開幕スタメンの座。これまでで最も近づき、初めての晴れ舞台はもうすぐだ。「今まで1回もない。(開幕は先発で)立ちたいなというのはある」と、思いを口にした。

 入団した14年から2年連続で開幕メンバーに名を連ねた。だが、ともに代走からの途中出場。毎年ケガが重なり、フルでシーズンを戦えず、気合を入れて迎えた3年目の昨季。オープン戦で好調をアピールし、開幕先発が確実視されていたが、開幕まで約1週間に迫ったソフトバンクとのオープン戦で一塁ベースを踏み損ねて右足を負傷。ケガに泣かされた。

 今年も直前での離脱に不安がよぎった。2月のキャンプ終盤、腰の張りで2軍調整を余儀なくされた。今月23日には急性胃腸炎を患い、最後のオープン戦3試合に出場できず、ダメ押しのアピールはできなかった。この日の札幌ドームでの全体練習に復帰。「時間がある限りやるしかない」と、がむしゃらだ。

 外野陣に故障者は多かったが、不動の中堅手だった陽岱鋼の巨人移籍でレギュラー争いが白熱。岡は「オープン戦からアピールしないといけない立場だった。ずっと100%でやってきた」と、全力で突き進んできた。今季から背負うエースナンバーの18番。笑顔で開幕戦のグラウンドに立つ準備はできている。【保坂果那】