今季からリリーバーに戻った日本ハム増井浩俊投手(32)が、今季初セーブを挙げた。

 1点リードの9回に登板。先頭の松田に左前打を許したが、後続をきっちり抑えた。「1点差で緊張感はあったが、ランナーを出してからも落ち着いて、いつも通り投げられた」と振り返った。セーブは昨年6月8日広島戦(札幌ドーム)以来、308日ぶり。

 昨季は守護神としてシーズンに入ったが、不調で先発に転向。最終的に先発ローテーションの一角として10勝をマーク。日本一奪回に貢献したが、オフに入ると守護神への再転向を目指す考えを公言してきた。開幕時はセットアッパーとして準備したが、クローザーのマーティンが右肘張りで11日に登録抹消。久しぶりに9回のマウンドに帰ってきた。「ドキドキは、たまらなかった」と、求めていた、しびれる場面での登板に喜びを感じながら投球。「ちょっと力が入った部分もあったけど、ストライクゾーンで勝負できた。まず1つ(セーブを)取れたのは、1歩踏み出せたと思う」と、今後へ向けて手応えを感じていた。