阪神メッセンジャーが8回5安打1失点でリーグトップの3勝目。金本監督から「いい仕事をした。スタミナがあるじゃないか」と声をかけられ「もちろんだよ」と表情を緩めた。イニングの先頭を1度も出さず、昨季対戦打率5割と苦戦した坂本勇を3打数無安打に封じ、打率6割3分6厘と打ち込まれた阿部も3打数1安打に抑えた。「今までの3試合と比べても一番良かった。全部のボールを低く集められた」と胸を張った。

 17年は「緩急の鬼」と化している。150キロに迫る直球で押し続けるだけでなく、効果的な110キロ台のスローカーブで幻惑。「(これまでは)特にスライダーでの失投が多かった。目線を変える意味でも、球種を変えている意識はあるよ」。来日8年目。試合を作る術を年々、究めている。試合後、球団広報にヒーローインタビューを打診された福留が「今日はメッセや!」と変更を申し出たという。仲間の誰もが認める、大黒柱の働きだった

 ▼メッセンジャーが10三振を奪って3勝目。来日1年目の10年からの2桁奪三振は0→1→1→4→4→5→4→1となり、この日で通算20度目。2桁奪三振を20度記録した外国人投手はプロ野球史上初めて。阪神で20度以上は江夏69度、村山32度、小山27度、井川24度に次いで5人目。