日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会が8日、都内で開かれ、海外フリーエージェント(FA)の資格を得る前にプロ野球選手が米大リーグへ移籍する際に利用するポスティングシステムについて、大リーグ機構(MLB)が改正へ向けた協議を日本野球機構(NPB)に申し入れたことが報告された。

 13年12月に成立した現行制度では、日本球団が2000万ドル(約22億円)を上限に譲渡金を設定し、支払う意思のある全ての大リーグ球団が選手と交渉できる。早ければ今オフに、日本ハム大谷翔平投手(22)が同制度で大リーグ挑戦する可能性があり、MLB側が改正協議を希望した。

 現段階では譲渡金の上限額などを含め、MLBから具体的な改正案は示されていない。今後開始する改正協議について、NPBの井原敦事務局長は「向こうの案を確認してからになる。向こうの案を見ないと何とも言えない」と説明した。