44年ぶりの日本一に輝いた06年をはじめ、リーグ優勝には強力な救援陣が不可欠だった。増井は「だんだんメンバーがそろい、戦える感じになっている。みんな勝つイメージは湧いている」と自信を見せた。9日まで連敗を喫したものの、5月は6勝2敗と上り調子だ。救援陣が本領発揮し、チームに力強さが増しつつある。

<主な勝利の方程式>

 ◆06年 セットアッパーの武田久と抑え役のマイケル中村が、久のH+ANDのA+マイケルのMから「HAM(ハム)の方程式」としてフル回転。武田久が45ホールドポイント(HP)で最優秀中継ぎ投手、マイケル中村が39セーブで最多セーブのタイトルをそれぞれ獲得。日本一に貢献した。

 ◆12年 栗山監督1年目は、左右のセットアッパー、宮西尚生と増井浩俊がお膳立てし、武田久が締めくくるパターンを確立し3年ぶりのリーグ制覇を達成。武田久は32セーブで2年連続3度目のセーブ王。増井が50HPで、41HPの宮西らを抑えて最優秀中継ぎ投手となった。

 ◆16年 シーズン途中で増井が先発に転向し、来日1年目のマーティンが新守護神を務め、21セーブを挙げた。42HPで最優秀中継ぎ投手のタイトルを初めて獲得した宮西に、多様な起用に応えた谷元も31HPで、4年ぶりのリーグ優勝に欠かせない存在だった。