竜のカリビアントリオがCS進出への土俵際で貴重な勝利を運んだ。

まずは先発のオネルキ・ガルシア投手(29)が巨人打線を相手に7回5安打1失点。「今日は負けられない試合。何とかチームを勝てるような投球を心がけた。自分でも納得できるピッチングができた」と笑顔を見せた。今季3度目の中5日登板も無難にこなし、残り9戦中3試合登板への試金石をクリアした。

そのロドリゲスも8回途中から4試合連続の救援登板。4人全員を内野ゴロに打ち取り、来日初セーブを挙げた。「とってもハッピーだ。疲れているけど、そうは言ってられない。(残り9試合も)いつでもいく準備はできている」。CS進出へ全開宣言だ。

同じカリビアンの巨人メルセデスに5回まで無得点と抑えられた打線。その口火を切ったのはカリビアン長兄のビシエドだった。6回1死二塁で、バットの芯を外したが、左前にパワーで打球を運ぶ先制適時打。「当たりは良くなかったが、自分にとっても、ガルシアにとっても、チームにとってもいいヒットになった」と、首位打者もキープでき、笑顔を振りまいた。

「先に点を取ってくれるのは、ウチにとってありがたい。投手も楽になる。先発が7回を投げてくれたら、いろんなことができる。(CS進出へ)巨人も残り試合は少ない。1試合1試合やっていきます」と森監督。4位再浮上で3位巨人に1・5差。カリビアンたちが竜のCS進出のカギを握っている。