「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が今日25日に開催される。

根尾と同じくドラフト1位指名が確実な大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)が、高校最後の偉業を成し遂げる。前日23日にロッテが1位指名を表明。それを受けて藤原は「ドラフト前に公表してもらって、光栄だなと思います。言ってもらえると思っていなかったので、安心したというか…」と正直な思いを吐露した。

3球団が1位指名を表明している根尾とは、夏の甲子園でもアベックアーチで沸かせたが、ドラフトでも「アベック1位」で新たな歴史を刻むことになる。同一高校から、2人のドラフト1位野手が誕生すれば分離開催ドラフトを除けば、史上初めてのこと。「すごく緊張しています」と運命の瞬間を待つ。

50メートル走5秒7の俊足に遠投110メートルの肩、高校通算32本塁打とまさに3拍子そろった外野手。藤原はかねてプロの世界での目標に「トリプルスリー」を掲げていたが、この日もあらためて「走攻守一流を目指して、最終的にはトリプルスリーを達成できるように、1歩1歩力を付けていきたいなと思います」と誓った。

藤原は根尾と競い合うように本塁打を打ち、ライバルとしても互いを高め合ってきた。「やっぱり1位で選ばれたい。願って待っておきたいと思います」。念願のときは、目の前だ。【磯綾乃】