楽天石井一久GM(46)が、嶋基宏捕手(34)の今季限りでの退団が濃厚となったことを明言した。

試合後に「今年の成績を見ると、来季に関しては自由契約の(減額制限を超える)オファーになる。嶋選手自身はスタートで出る選手として勝負したい気持ちが強いが、ウチは現在そういう環境にない」と説明。他球団との交渉が不調に終わった場合は楽天で受け入れるかについて「もちろん」としたが「彼のこのチームでの貢献度を考えれば、2番手で残ってくれ、とは言えない」と退団の可能性が高いことを示唆した。

その上で「彼は特別な存在。出るにしても、いろいろな経験をして最終的には(指導者として)戻ってきてほしい」とした。

嶋は今季も正捕手としてシーズンをスタートしたが、腰を痛めて6月に登録抹消。その後は7月に1度1軍に復帰したが、チームが高卒4年目の堀内、ルーキーの太田を併用して育てる方針もあって出場機会を大幅に減らし、13年目で最も少ない57試合の出場にとどまった。

後半戦に限れば、スタメンマスクはわずか1試合。8月16日に再び登録抹消となってからは2軍調整が続き、5日のファーム日本選手権やこの日開幕したフェニックス・リーグにも同行することなく仙台に残留している。