ロッテは1日、育成選手の和田康士朗外野手(21)を支配下登録したと発表した。年俸は420万円(推定)で、背番号は122から「63」に変更になった。

和田は「ホッとしています。両親に感謝の気持ちを伝えたいです。やっとスタートラインに立ったなという気持ちです」と念願の支配下契約を喜んだ。

BCリーグ・富山から17年育成ドラフト1位で入団し、今季で3年目を迎える。中学途中に一度野球から離れ、埼玉・小川高では一時期、陸上部に所属。高2からクラブチーム「都幾川倶楽部硬式野球団」で本格的に野球を再開した異色選手だ。50メートル5秒8の俊足と、左打席でのフルスイングが売りで、今春はオープン戦から猛アピールを続けてきた。5月31日の紅白戦でもハーマンから右前打を放ち、二盗にも成功した。

井口資仁監督(45)は「和田は自分の力で支配下選手契約を勝ち取りました。一番の魅力は足。十分に1軍戦力として貢献してもらえると思っていますし、だからこそ、開幕前の時期に支配下選手契約にしてもらいました。打撃も豪快で非常に面白い。6月2日から始まる練習試合でアピールをして、次は開幕1軍の切符を手に入れてほしいです」と大きな期待を寄せた。

ロッテは3月以降、阪神を退団した鳥谷を獲得し、育成右腕のフローレスも支配下登録した。上限70人の支配下選手は、これで69人になった。