ヤクルトの臨時コーチを務める古田敦也氏(55)が5日、沖縄・浦添キャンプで指導をスタートした。07年の退団から14年ぶりの復帰。臨時コーチ初日を終え、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

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-14年ぶりの復帰

古田臨時コーチ もう14年前ですか。変わってないですね。同じこの球場でやっていたわけですし、このロッカーでやっていましたし、あんまり変わっていなくて、非常に居心地のよさは感じています。

-侍ジャパンの稲葉監督も来られた

古田臨時コーチ そうなんですよ、偶然なんですけどね。我々は一緒にやっていたチームメートなので、懐かしい気分もあって、非常にいい時間だったですね。

-ブルペンでは捕手陣に指導

古田臨時コーチ この投手だったらどうやって抑えるか、チャンスがあるか。バッター岡本だったらどうするって言いながら、やっていました。キャッチャーもイメージしながらね。このピッチャーにもう少しスピードあったらいいなとか、もしかしたらもう少し曲がる変化球があればいいなとか、いろいろあるんだけど、それが欲しければリクエストもした方がいい。もう少しインコースに投げる球があった方が、落ちる球があった方がいいよ、とかリクエストしなきゃいけないし、抑えられなかったら四球しかないし。アドバイスというか話しながらやっていましたね。この球じゃ無理だなって、レフトスタンドに消えたなっていう話をしていました(笑い)。そういうことを言いながら、今のは「ショートゴロちゃう?」とか言いながらやっていました。

-木沢の投球は

古田臨時コーチ 激しいね。昨日ちょっとあいさつを受けたときは、非常に紳士的だったけど。マウンド上がったら人間変わるね、ちょっとガラ悪いね(笑い)ええ意味で。ええ感じで野性味あふれるピッチングをしていたから、もう少しね、いい意味で、おお! こういう感じなんだと。頼りになる感じでしたよ。

-特に気になった投手は

古田臨時コーチ 正直に言うと、誰がいいって言うよりも、みんなまだまだ足りない部分が多いなと。例えば、球が速いけどコントロール悪いなとか、いいところ投げるんだけど、もう少しこの球あったらいいなとか。僕に言わせると物足りないというか、まだ磨ききれていない。若くて非常にいきのいい選手がいるんだけど、もしかしたら磨き方が分かっていないかもしれないし、それが監督とかコーチ、僕も含めてね、みんなでこの方向に進んでいった方がいいんじゃないかって。彼らがブラッシュアップされて、一流のところになんとかいけるような手助けになれればいいなと思いながら見てて、アドバイスしていこうと思います。だから正直言うと物足りない、完成度が低い。まだまだ足りない部分があるのは結果が示していますから。ただ、みんなどうやったら成長できるかなってもがいているやつらはいっぱいいるので。アドバイスができたらいい。

-原石は

古田臨時コーチ 例えば…球の速さで言ったら、長谷川くんとかはいい球投げていたよね。木沢くんもえらいぶん投げていたし。このピッチャーにひと試合任せて安心、っていうのはいなかったけど、正直。1イニングくらいやったら向かっていきそうな。どんな優勝チームが、ソフトバンクが来ても負けへんぞ、っていう向かっていく気概みたいなものを感じる選手は何人もいるので。たぶん9イニング任せたら打たれるでしょうね、そういう感じです。そういう意味で言うと、そこが第一段階かもしれないんだけど、若さと生きの良さに僕らのエッセンスが何かうまく加わればいいなと思っています。

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