中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに移籍した又吉克樹投手(31)が18日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。

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ブルペン再建を託されるタフネス右腕は自身を「便利屋」と表現し、求められたポジションでのフル回転を誓った。

中日では8年間で400試合に登板し、主に中継ぎとして通算143ホールドを挙げているが個人タイトルは今までない。17年には9試合で先発も務めて110回を投げ、今季は代役抑えとして8セーブも記録した。それだけに又吉は「ドラゴンズでは8年間『便利屋』をやってきた。困ったときに又吉。誰かがいないときに又吉。すべてできるというのが自分のセールスポイント」と胸を張る。

藤本監督は森、モイネロを含めての競争で「抑え又吉」の可能性も明かしており、又吉も「『ここしかできませんよ』じゃなくて、7、8、9回、困ったときに行けますという状態にしておきたい」。ポジションにこだわらず、チームにとって欠かせない最強の「便利屋」になる意気込みだ。

マウンド上だけではない。中日では積極的なSNS発信で「又吉広報」としてもファンに愛された。ソフトバンクでも「あまり表に出ない選手にもファンが絶対いる。1人でも良かったと思ってもらえるのであれば、コツコツと時間を見つけてやっていきたい」と“広報活動”を続けていくつもり。投げて、撮って。「便利屋」又吉が巻き返しへのピースになる。【山本大地】

◆又吉克樹(またよし・かつき)1990年(平2)11月4日生まれ、沖縄県出身。西原-環太平洋大-四国IL・香川を経て13年ドラフト2位で中日入団。1年目の14年から5年連続40試合以上登板など、救援陣の柱として活躍。181センチ、74キロ。右投げ右打ち。

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