日本プロ野球組織(NPB)が今秋のプロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)から、高校生と大学生・社会人を一括開催の入札抽選方式で行い、現行では9年のフリーエージェント(FA)の資格取得の期間を大学生・社会人は7年、高校生は8年に短縮する方向だ。31日の12球団代表者会議で全会一致すれば選手会側に提示する。

 NPBではドラフト制度改革にFA期間の短縮を連動させる形で協議を続けていた。その際、FA権取得を7年とする案には日本ハム、楽天、西武、オリックスのパ・リーグ4球団が反対していたが、反対派の中からも「野球界として、まとめないといけない」との意見が出て、合意の方向で固まった。

 短縮されたFA取得期間を昨年のドラフト会議で指名されて入団した選手にまでさかのぼり適用するかなどはあらためて協議する。

 また、NPBは現役選手のFA権取得について、16日の労使協議で国内移籍は8年、海外は9年とする案を提示している。そのためNPBの一部では「新人だけに(新たなFA期間年数を)適用するなら、選手会は応じないのでは」と懸念の声も出ており、国内、海外移籍とも「7年」を要求している選手会の対応が注目される。(共同)