開幕へ視界良好!!

 慢性的な右肩痛で苦しんでいた広島大竹寛投手(27)が沖縄キャンプ第2クール2日目の6日、約4カ月ぶりとなる今季初のブルペン投球を行った。立ち投げで合計30球。残り10球程度は一層力を込めて右腕を振るう。昨年10月以来、4カ月ぶりのマウンドで、周囲の不安を一掃した。

 「感じはまずまず、いいかな。傾斜を使って体や肩がどうか。その点に関して普通に投げられて良かった。楽しかったです。思ったよりも球が良くて、大野さんもビックリしていた」

 昨年2月の日南キャンプで270球を投げ込んでから、右肩が悲鳴を上げた。シーズンも1勝止まり。この日の投球は大きな第1歩だ。右肩の回復が停滞し、今季開幕も不透明な状況だったが、明るい光が差し込んできた。大野投手チーフコーチも「腕を振り切っていた。(開幕について)そういう見通しは立ったということ」と評価した。

 他球団の007は警戒する。中日善村スコアラーは「力強さがあった。この時期、あれだけ投げられたら十分。脅威になる。マエケンとの2本柱ができれば、他の投手への相乗効果もある」と説明し、巨人村田スコアラーも「少しでも(戦力で)戻ったら(層が)厚くなりますね」と話す。前田健と『Wエース』を形成できれば、カープにとって最大の“戦力アップ”だ。

 [2011年2月6日18時46分]ソーシャルブックマーク