巨人、日本ハムで活躍した二岡智宏内野手(37)が9日、現役引退を表明した。

 日本ハムの2軍施設がある千葉・鎌ケ谷で会見を開き「昨シーズンをもちまして、現役の方を引退させていただきます。ジャイアンツで10年、ファイターズで5年。たくさんの人々に支えられて、15年間の現役生活を全うできました。ありがとうございました」と話した。

 98年に逆指名のドラフト2位で巨人に入団。1年目からレギュラーを獲得して10年間、第一線でプレー。08年オフにトレードで日本ハムに移籍後は、主に代打の切り札として活躍した。引退を決めた理由は「走攻守、全部できないと意味がない」と、下半身の故障の影響で守りや走塁が満足にできないことを挙げた。

 今後については「何も決まっていません」と、未定だが指導者への転身を希望。涙はなく、時折、笑顔も見せながら、プロ野球生活に終止符を打った。