<BCリーグ:石川10-6群馬>◇14日◇石川県立野球場

 日米で活躍し、昨季からBCリーグ石川に所属する木田優夫GM兼投手(46)が14日、群馬4回戦で引退試合を行った。4点リードの9回に登板。3者連続三振と、最高の形で87年から28年間に及んだ現役生活の最後を締めくくった。

 引退セレモニーでは、巨人在籍時の監督であるソフトバンク王貞治球団会長の直筆色紙や、元ロッテ、オリックスなどで活躍した、いとこの五十嵐章人氏(BCリーグ埼玉GM)から花束が贈呈され、巨人長嶋茂雄終身名誉監督のメッセージが読まれた。

 木田は「大好きな人に囲まれて野球をやってこられて、家族はいませんが、本当に幸せでした。笑って野球をやめたいと、泣くことなく、笑いもちょっと取れてよかった。夢のような2日間だった。この後、石川ミリオンスターズがどうなるかが大事。そのきっかけになっていけばいい」と話し、笑顔でグラウンドを去った。