<パCSファイナルステージ:ソフトバンク4-1日本ハム>◇第6戦◇20日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクが、4勝3敗で日本ハムを下し、3年ぶり日本シリーズ進出を決めた。
144試合のリーグ優勝を果たした王者が、簡単に下克上を許すはずがなかった。ソフトバンクの守護神、サファテが最後の打者となる中島を遊ゴロに仕留めると、鷹戦士がマウンド上で歓喜の輪をつくった。
ちょっぴり恥ずかしげな秋山監督の両手を小川コーチ、郭コーチが引っ張った。背中を内川が押した。
2度目の胴上げは8回宙を舞った。「何が何だが分からないね。内川が(体を)上げろと言っていましたね。本当にありがとうございます」(秋山監督)。
勝利監督インタビューでは、うれしさのあまり7回0封で勝利を挙げた先発大隣を横に呼びつけ、一緒にお立ち台に立ったほどだった。
今季、チームをけん引したキーマンが最後も白星をもたらした。4回内川、吉村が適時打で2点。5回には細川がソロアーチで中押し、8回には李がダメ押しの4点目だ。投げては大隣の後をつないだ五十嵐、サファテの「勝利の方程式」で締めくくった。
リーグ優勝後に辞任を発表した秋山監督は、CSファイナルを前に悩んだ。「CS前に辞任を発表していいか考え抜いたけど、新聞報道があって、浮き足だったまま、CSに入るのはよくないということで(辞任)発表した。気持ちは日本一、みんなでこれからもう一山ありますので、みんなの力で日本一を取りにいきたい」。
シーズンも最終戦で優勝、CSファイナルも最終戦までもつれこんだ。
2014秋山ホークスの旅路は、25日から阪神との日本シリーズで最終章に入る。