中日山本昌投手(42)が先発ローテーション入りへ“最終テスト”に臨む。先発第5、第6のイスをねらう山本昌はきょう15日、日本ハム戦とのオープン戦に登板する予定。ここにきて山井の開幕ローテ入りが難しくなっただけに、チャンスは広がった。

 14日、ナゴヤ球場屋内練習場でランニング、キャッチボールなどで汗を流した山本昌の表情は明るかった。「よくなってきたよ。実戦で投げてみないとわからない部分もあるけどね。次?

 まあ楽しみにしていてくださいよ。僕も楽しみにしているんです」。そう言うとスーツ姿で遠征先の東京へと向かった。

 これまでオープン戦は2試合で7回5安打3失点、防御率3・86とまずまずの結果を残している。先発確定は川上、朝倉、中田、小笠原、山井と見られていたが、山井が故障で出遅れ。さらに先発を争っていたチェン、川井も打ち込まれており、好投を続ける吉見とともに山本昌の存在がクローズアップされている。

 今季はあと7勝となった通算200勝ができなければ引退すら覚悟している。まずは開幕ローテが目標。今回の登板は、開幕前としては最大の勝負どころとなりそうだ。【鈴木忠平】