オレ竜の開幕スタメンがそろった。中日井端弘和内野手(32)が25日、ナゴヤドームでの全体練習に完全合流。右アキレス腱周辺の痛みで、22日から2試合連続でオープン戦を欠場していたが、これで28日広島との開幕戦(ナゴヤドーム)に出場するメドが立った。

 井端はこの日、4日ぶりにフルメニューを消化した。打撃練習に続き、これまで控えていた守備練習を再開。定位置ショートに入って、高代野手総合チーフコーチのノックを受けた。最後は二塁手荒木とダブルプレーの連係を確認した。

 井端は「痛みがなくなって、違和感が少しある程度になった。もう大丈夫。足に不安があったら練習はしていないよ」。相棒の荒木も「井端さんは大丈夫でしょう」と太鼓判を押した。

 落合監督は2月1日の沖縄キャンプ初日に「ポジションは8つ埋まっている」と、投手以外の開幕スタメンが固まっていることを明言した。キャンプ中に森野が左手第3中手骨骨折したが、21日の広島戦で復帰。不安を残していた井端も回復。高代コーチは「これで皆そろう」。オレ流監督が想定したベスト布陣のままで「3・28」を迎える。

 井端は「2番遊撃」での出場が有力だ。「やれる自信もあるし、大丈夫だと思う。1日1本ずつ、いいところでヒットを打っていければいい」と力強く話した。現在574試合連続出場中の「鉄人」が合流して、オレ竜が2年連続日本一へシーズンをスタートする態勢を整えた。【益田一弘】