<横浜1-2広島>◇26日◇横浜

 広島の7回の攻撃で珍しいプレーがあった。先頭アレックスが敵失で出塁。栗原、前田智に連打が出て無死満塁。前田智の打席ではバント空振りの判定にかっとなり、球審に暴言を吐いてブラウン監督が退場、ナインの闘志に火が付いた直後だった。シーボルの打球は右中間を破った。ここで「打球が捕られると思って二塁に戻ったが、抜けたので慌てて走った」という二塁走者の栗原が、三塁を大きく回り、制止した高ベースコーチと接触。栗原は「肉体的援助」によりアウトを宣告され、広島の得点はこの回1点止まりだった。

 高内野守備走塁コーチは「栗原が来てベースを回った時に止めたら、あたってしまった。こっちも必死だったんでね。次は気をつけないと」と話した。

 ◆「肉体的援助」

 公認野球規則7・09「次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる」の細則(h)の「三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合」。