<広島3-2中日>◇9日◇広島

 中日佐藤充投手(30)が今季2度目の先発でも責任を果たせなかった。33日ぶりの1軍マウンドだったが、制球が甘く、毎回安打を許すピンチの連続。結局3回2/3を投げて7安打1失点で降板した。

 苦しい内容を象徴していた。2-0の4回先頭の栗原に10号ソロを浴びた。まだ1点リードだったが、佐藤充は両手をひざについてうなだれた。その後2死一、二塁のピンチを招いて長峰と交代した。森バッテリーチーフコーチは「あれ以上は無理だろ」と話した。

 前回登板の6月6日日本ハム戦も4回2/3を3失点で降板。2試合連続で5回を投げ切ることができない。佐藤充は「先発として責任を果たしきれなかったので、申し訳ないです。もう少し低めに投げ切れれば、勝負になると思うのですが…」。ファームでは2試合連続完封勝利と波に乗って迎えた試合だったが、1軍マウンドを甘くなかった。