<中日4-7阪神>◇15日◇ナゴヤドーム

 阪神岩田は反省の9勝目だった。5回までに7点の援護をもらった。5回裏には「肉体援助」という中日の援護もあった。しかし2死から代打小池に2ラン。続く6回も連打を浴びて、マウンドをおりた。「力が入りすぎました。力みすぎです。チームに勝ちが付いたのがよかった」とチームの勝利に救われた。

 ただ岩田の1勝は、先発投手陣にとっては、大きな勝ち星だ。先発投手についた白星は、8月29日の下柳以来、実に14試合ぶり。先発から自慢のリリーフ陣へとつなぐ勝利の方程式が久々に復活した。

 前日14日には、甲子園に招待されていた日本フィランソロピー協会主催の「1型糖尿病と闘う子どもたちのエッセイコンテスト」入選者17人が岩田を訪ねて、激励してくれた。子どもたちの作文を食い入るように読んだ岩田は「僕も勇気づけられました」と、同じ病と闘う仲間たちの熱い思いに感銘を受けていた。子どもたちのためにも粘った。次は打者を援護する快投を見せるだけだ。