★本塁打をめぐる判定

 ◆猛抗議

 78年10月22日、ヤクルト対阪急の日本シリーズ第7戦でヤクルト大杉が左翼ポール際に本塁打を放ったが、これをファウルと主張する阪急の上田監督は1時間19分におよぶ抗議。判定は覆らず、ヤクルトは4-0で勝った。

 ◆4人制で

 90年4月7日、開幕戦の巨人対ヤクルトで、巨人篠塚が8回に同点弾を放ったが、ヤクルト野村監督はファウルと猛抗議。判定は覆らずに試合は巨人が勝った。セ・リーグはこの年から審判6人制を4人制に変更した矢先のトラブルだった。

 ◆福留の一打

 05年5月14日、中日福留がソフトバンクとの交流戦で右翼へ大飛球を放ち、フェンス上部で跳ね返った。三塁打と判定されたが、審判団が協議した結果、本塁打に変更。これをきっかけに中日は逆転勝ちを収めた。

 ◆DVD付き抗議

 06年6月11日、巨人李がロッテ戦で本塁打を放ったが、走者小関の三塁ベース踏み忘れで取り消し。巨人は2日後「小関はベースを踏んでいた」としてDVD付き抗議書をセ・リーグに提出。

 ◆アジアシリーズでも

 08年11月13日、アジアシリーズ初日の西武対SKの2回、SK朴が左翼ポール付近に打球を放ち、三塁塁審はファウルと判定。しかし球審が本塁打と判定すると、三塁塁審も手を回して本塁打に変更。西武は3-4で敗れた。

 [2008年12月28日9時40分

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