若虎が救世主候補だ!

 阪神のドラフト1位・蕭一傑投手(23=奈良産大)、小嶋達也投手(23)がウエスタンリーグの防御率1位、2位をキープし、虎視眈々(たんたん)と1軍昇格を狙っている。低迷するチームの起爆剤に、絶対に必要な投手たちだ。

 蕭が原石に磨きをかけている。2軍戦9試合で3勝1敗。防御率2・14は堂々のリーグトップだ。本人は「最高の状態を100としたら、半分ぐらい。今も悩んでいる。大学3年時のベストと比べたら、まだまだです」と満足はしていない。

 計42イニングで与四死球はわずかに「8」。1試合平均1・71個の制球力を武器に試合をつくれる投手だ。課題はフォームのバランス。「まだ下半身がバラバラ。いい球を構えているところに投げたいけど、フォームが悪いと投げられない。バランスは投げ続けて体で覚えるしかない」。フレッシュオールスターの出場候補にも選ばれたが、浮かれる様子はまったくない。

 08年ドラフト1位で入団。友人から「防御率1位やん」と電話をもらうこともあるが「まったく気にしていない」という。「もっと良くなれば抑える自信がある。1軍?

 そう(昇格と)なれば頑張るだけ」。ベストまで残り50%の状態でウエスタン1位の防御率。ドラ1ルーキーの体には、大いなる可能性が秘められている。

 [2009年6月16日11時19分

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