巨人がリーグ戦が再開する26日からのヤクルトとの首位攻防3連戦(東京ドーム)で「先発3本柱」を投入することが22日、分かった。2ゲーム差で迎える第1戦は6勝で安定感抜群のディッキー・ゴンザレス投手(30)。今季、ヤクルトから移籍した右腕が古巣撃破で勢いをつける。2戦目には同じく古巣ヤクルト戦7連勝中のセス・グライシンガー投手(33)、3戦目は左腕エース内海哲也投手(27)を先発に立て、必勝ローテで首位固めする。一方、ヤクルトも3本柱で対抗する。

 正々堂々と胸を突き合わせた戦いを挑む。2ゲーム差で迎えるヤクルトとの首位攻防戦。巨人は好調を維持する先発3枚看板を先発に送る。初戦はゴンザレスに託す。5月3日阪神戦で初先発後、「伝説の男」沢村栄治に並ぶ開幕6戦6勝の球団記録を達成。無四球を41回1/3継続するなど、無類の安定感を誇ってきた。今季、ヤクルト戦登板はないが、先発8試合すべてで6回以上投げ、先発陣でもトップクラスの信頼度だ。

 2戦目は「ヤクルトキラー」のグライシンガー。今季は1完封を含む2戦2勝で、昨年から続くヤクルト戦連勝を7とし、キラーぶりは健在だ。一時は調子を落としていたが、ここ3試合は7回以上を投げ、いずれも1失点と状態は上向いてきた。「調子はいいので、これを継続していきたい」と自信を見せた。

 3戦目には内海の先発が予想される。2軍で再調整した時期もあったが、1軍再昇格後は完全に復調。6試合に先発し、防御率は2点台前半をキープしている。この日は、登板翌日のためジャイアンツ球場で練習。先発陣ではただ1人、ランニング、キャッチボールなどで汗を流した。

 相性、状態を考慮した上での先発ローテだった。香田投手コーチは「今(ヤクルトは)調子がいいし、直接たたいておかなあかんからね。相性?

 当然、その後(の試合)も逆算していくことになる」と説明した。この日は26日ヤクルト戦まで4日空くため、内海以外の選手は各自で調整を行った。相手先発は館山、由規、石川の予想で3本柱のガチンコ対決が実現。4月11日から続く首位の座は必勝ローテで守り抜く。【久保賢吾】

 [2009年6月23日9時1分

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