<横浜3-10中日>◇7日◇横浜
横浜村田修一内野手(28)が7日、対中日13回戦の7回、左太もも裏を負傷した。肉離れの可能性がある。その場での診断では左大腿(だいたい)二頭筋挫傷で、アイシングと電気治療を行った。週明けにも磁気共鳴画像診断(MRI)による精密検査を行うが、長期離脱は避けられないとみられ、3年連続本塁打王のタイトルも難しくなった。
7回2死一、三塁。三塁前へのボテボテの当たりに、一塁へダッシュしようとした時に痛めた。途中からピョコピョコと足を引きずると、一塁の3メートルほど手前でひっくり返ってしまった。左太もも裏を押さえる姿に、スタンドからは悲鳴に似た声援が飛んだ。
患部を触診した江川チーフトレーナーは「へんなへこみがあるけど、WBCの右足(肉離れ負傷)よりは軽いと思う」と説明。一般的な復帰のメドについて3~4週間と1度は口にしたが「精密検査の結果を見てみないことには、軽率に言えない」と発言を改め「今季中に戻れるか?
それも軽率には言えない。MRI次第」と話した。
前半戦の最後に痛めた左脇腹痛が伏線となっていた。かばっているうちに運動連鎖で左太ももに張りが出た。7月31日の広島戦からテーピングをするなど応急処置をしていたという。村田は「最善は尽くしてきたんですが…、仕方ないです」とうつむいた。
試合後は、なんとか自分の足で歩いた。「たぶん切れてる。WBCの時と一緒。痛いです。じっくり治療してまた来ます。でもWBCの時よりはいいのかな。自分の足で歩けてますから」。WBCで痛めた後は、車いすの状態から懸命のリハビリで、当初の予定よりも半月早い1カ月ほどで復帰した。村田のフルスイングを今季中に、もう1度見ることはできるのだろうか。
[2009年8月8日9時56分
紙面から]ソーシャルブックマーク