<ヤクルト2-10巨人>◇18日◇神宮

 連勝の勢いも簡単に吹き飛んだ。ヤクルトは期待の若手左腕2投手が崩れて、巨人に大敗した。先発村中恭兵投手(21)が6回4失点。この日昇格し今季初登板の2番手加藤幹典投手(24)も1死も取れず、阿部に特大3ランを浴びるなど5失点で2軍降格が決定した。

 若手の勢いを借りて追い風に乗る策は、無残に打ち砕かれた。「チームの連勝を気にしても勝てるわけじゃないし、意識しなかった」と言う村中が、ボール先行の投球、投手や先頭打者へ四球を与えるなどリズムを崩した。炎上した加藤は「これが今の実力。この悔しさを忘れず、もう1度出直す」と肩を落とした。

 本拠地の神宮で8連敗。巨人にも引き分けを挟んで5連敗となった。3位阪神も敗れたため、0・5ゲーム差が変わらなかったことが唯一の救い。CS進出へ背水覚悟の高田監督は「相手のことを考える余裕はない。うちが勝たないと」と、19日先発予定の由規で再度立て直しを図る。

 [2009年9月19日7時56分

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