横浜が来季新監督として巨人尾花高夫投手総合コーチ(52)の招聘(しょうへい)を決めたことが24日、分かった。2年連続最下位で、投手陣の立て直しが急務と判断。指導経験豊富な同コーチに再建を託すことになった。

 今月中旬、若林オーナーは「球団としての腹は決まっている」と、水面下で監督人事に着手。関係者によれば、同コーチは来季まで契約がある巨人側の了承を得た後、承諾するようだ。9月下旬の取締役会では佐々木球団社長ら4人の取締役が退任。今季途中に大矢明彦監督(61)が解任となって田代富雄監督代行(55)が指揮し、2軍監督に復帰した田代代行が現在秋季練習を指揮している。

 尾花コーチは99年ダイエー(現ソフトバンク)時代に王監督のもとで投手コーチを務め、7年で3度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献するなど経験豊富。06年からは巨人の躍進も支えた。尾花コーチは現在もベンチ入りしている。

 ヘッドコーチには日本ハムなどで活躍した島田誠氏(55)、1軍内野守備・走塁コーチにオリックスを退団した馬場敏史氏(44)、2軍バッテリーコーチに近鉄などでコーチを務めた山下和彦氏(46)の招聘も決めた。

 [2009年10月25日7時27分

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