「ニューマシンガン打線」の完成だ。横浜は18日、今季台湾プロ野球の統一でプレーしたベネズエラ出身のホセ・カスティーヨ内野手(28)の獲得を発表した。1年契約の推定年俸34万ドル(約3060万円)、背番号「51」。定評のある守備に加え、打撃もメジャー5年間で39本塁打のパンチ力を誇る。佐藤貞二球団常務は「下位に入ることで打線に厚みが出る」と話しており、「7番二塁」での起用が想定される。

 98年日本一の原動力となった豪打の復活だ。今季は2割3分9厘とリーグワーストのチーム打率に泣いたが、補強のほぼ完了を受けた同常務は「(補強は)90点。今までは7、8番が打てなかったが、これで打線がつながる。2割6分5厘はいける」と、来季の打率アップを確信する。

 今オフ、ドラフト以外で12人という大型補強を断行。内川、村田、スレッジと並ぶリーグ屈指のクリーンアップが完成するとともに、俊足の早川や強打の橋本ら脇を固める選手の加入で、打撃陣全体が厚みを増した。尾花監督が「(巨人時代は)内川、村田を抑えればよかった」という今季とは、もはや別のチームだ。

 10年型マシンガン打線が爆発すれば、クライマックスシリーズ争いも現実味を帯びてくる。同常務は「失点を100減らし、得点を100増やす。そうすればAクラスが見えてくる」と鼻息も荒い。【鈴木良一】

 [2009年12月19日8時16分

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