巨人原辰徳監督(51)が28日、来季から先発に転向する中継ぎエース山口の後継候補に金刃憲人投手(25)を指名した。今季73試合に登板したタフネス左腕の抜ける救援陣を、どう整備するか。原監督は「左打者が極端に嫌がるリリーフ投手が課題。金刃は(左の中継ぎの)筆頭であることは間違いない。若さも資質もある」と、同じ左腕で来季4年目を迎える金刃に白羽の矢を立てた。

 金刃は左ひじ痛の影響もあって、今季は6試合登板にとどまった。だが、今季途中から体を大きくひねる豪快な投球フォームに変更し、球威がアップ。来季の飛躍へ、手応えをつかんだ。原監督の言葉を伝え聞くと「自分も中継ぎ1本でやると決めた以上、とにかくやるしかない」と表情を引き締めた。痛めた左ひじ周りの強化や、豪快なフォームに耐える下半身づくりをしている。大みそか、元旦も体を動かすという。

 ただ、あくまで現段階での構想で、原監督は「いい新人も入ってくるし(オリックスから)高木も加入した。藤田だって、黙っていないでしょう」とハイレベルな競争を期待した。リーグ4連覇へ、新勝利の方程式をつくり上げる。【古川真弥】

 [2009年12月29日8時25分

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