ロッテ大嶺祐太投手(21)が、同じ石垣島出身でボクシング元WBA世界ジュニアフライ級王者の具志堅用高氏(54)に続き、石垣市から2人目の“世界チャンプ”を目指す。キャンプ休日の10日、母校の八島小学校を訪れ、「野球をやっている以上WBCに出てみたい」と話した。次回大会は3年後で、プロ7年目となる大嶺にとって最も脂がのっている年齢といえる。八島小・大浜民江校長からも「具志堅用高さんのような世界で活躍する選手になってほしい」とエールを送られた。

 具志堅氏とは昨年、オリオンビールのCMで共演した。今年1月下旬にも2人で第2弾のCM撮影を行い、4月からオンエアされる予定だ。大嶺はその時の様子について、「具志堅さんから監督に怒られたら『チョッチュネ』って言っておけ、って言われました」と振り返った。「そんなこと言ったら怒られますよ」と反論すると、「具志堅用高が言っていた、と言っておけ」と言われたという。

 今キャンプで実際に使ったことはないというが、苦しい時こそ笑顔で取り組むことの大切さを元世界王者は伝えてくれた。グラブに「なんくるないさ」の文字を入れて故郷への思いを忘れないようにしている大嶺が、新たに「チョッチュネ」も加えて世界への発奮材料にしたいところだ。【鳥谷越直子】

 [2010年2月11日9時18分

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