41歳右腕、日本ハム木田優夫投手が「完全」デビューを飾った。17日、韓国LGとの練習試合(名護)で今季初の実戦登板。熟練のマウンドさばきで、リズムに乗った。5回、先頭の7番金泰完をフルカウントから外角低めへ134キロ直球で見逃し三振。クイックモーションで意表を突き、相手を固まらせた。「タイミングを外して投げた」と振り返るように、後続も見逃し、空振りで仕留めた。わずか16球での3Kにも、淡々とマウンドを下りた。

 4歳年下の厚沢投手コーチが「クレバーすぎる。年季が入っていないとできない」とうなる内容。20日の紅白戦では先発予定。「もう1、2段階仕上げていかないと」と貪欲(どんよく)に見据えた。今季のもう1つの目標は150キロ。この日は139キロだったが「今日は寒いしね。(150キロは)来年の今ごろくらいに」と早くも25年目の来季現役宣言まで飛び出した。【石井克】

 [2010年2月18日9時12分

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