<ソフトバンク3−1巨人>◇6日◇福岡ヤフードーム

 巨人の育成ルーキー星野真澄投手(25=BCリーグ・信濃)が念願の支配下登録へ、また1歩近づいた。2番手で登板し、1回を3者凡退に抑えた。「思い切り緊張して足が震えてるんじゃないかと思いました」という言葉とは正反対の投球だった。6回、先頭川崎をスライダーで空振り三振。明石、李ボム浩はカットボールで打ち取った。最速142キロの直球も力強く、わずか9球のパーフェクト劇だった。

 高い意識が快投を支えている。1日、宮崎の2軍キャンプ最終日。荷物出しのため、恒例の早朝散歩は「自主参加」となった。ほとんどの選手が休んだが、投手陣でただ1人、いつもと変わらず午前7時に宿舎裏を歩いた。「せっかく1カ月、続けてきましたから。今日、やらなかったら無駄になる」。誰も見ていなくても、自分のために歩きたかった。

 原監督は「あの場面で自分を出せるのは大したもの」と高く評価した。登板後、星野は帰京。今後は小谷2軍投手コーチの判断も交え次の登板機会が与えられるが、念願成就へ確実に向かっている。【古川真弥】※■=木へんに凡

 [2010年3月7日9時21分

 紙面から]ソーシャルブックマーク