腰痛で調整が遅れていた中日朝倉健太投手(28)が、20日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で今季初の1軍マウンドに立つ。19日、ナゴヤドームで行われた1軍練習に合流し、昨年9月以来6カ月ぶりのマウンドに向け臨戦態勢に入った。昨季10勝のヤクルトキラーが、前カード広島戦で今季初の3連敗を喫したチームの起爆剤になる。

 ついに帰ってきた。1軍練習に合流した朝倉はナゴヤドームでキャッチボールやランニングなど約2時間の調整。練習後もマッサージなど入念な体の手入れを行った。練習を終えて数時間後、球場から姿を現した朝倉はピリピリムード。「頑張るしかないです」と緊張感を漂わせた。昨季のCS第2ステージ途中で右肩痛がひどくなり、回復したはずのキャンプ中は腰痛でリタイア。苦しみ続けた右腕が、連敗ストップを託された。

 1段ずつ階段を上ってきた。3月30日のウエスタン・リーグ阪神戦で中継ぎとして実戦復帰し、その後も順調に登板を重ねた。14日のソフトバンク戦では2度目の先発テストに臨み、6回を3安打無失点。ここまで3試合で12回を自責3。防御率2・25と安定感を見せつけ、1軍昇格を伝えられた。

 昨季から改良したフォームでヤクルト打線に挑む。2月のキャンプ開始からフォーム修正に着手。グラブを構える位置は低くなり、上半身ではなく、下半身にひねりを加えるようフォームを改良。体に負担をかけず、同時にボールに力が加わる形を追求してきた。2軍で指導した稲葉投手コーチも「これまでの投球のなかで今が一番よい」と絶賛。3月に投球練習を再開してからは順調に復帰への階段を上がってきた。

 連敗ストッパーとして期待がかかる。中日は広島に今季初となる3連敗を喫し、リーグ3位に後退。チーム内には重苦しい空気が漂っている。朝倉は昨季こそ5試合で2勝2敗だったが、カード別最多の17勝を挙げている相手だ。「どの選手も警戒しないといけない」。帰ってきた通算58勝右腕が、チームの救世主になる。【桝井聡】

 [2010年4月20日11時24分

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