<ソフトバンク9-3阪神>◇19日◇福岡ヤフードーム

 阪神城島健司捕手(33)は潔く責任を背負った。古巣ソフトバンクに16安打を浴びて9失点で敗北。チーム防御率もついに4点台(4・03)となった。「(防御率は)しっかり受け止めないといけないが、チームは勝っている(貯金がある)ので。僕が受けているので、点を取られているのは僕の責任です」。

 リードを再び3点に広げられ、なお7回2死三塁。5番手久保田をリードした場面。3番オーティズ、4番小久保と三遊間に打ち取った当たりがともに安打となった。城島は「あれは(久保田を)責められないけどね」。ただ守備力の面でソフトバンクとの差が浮き彫りになった。最後は多村に初球を3ラン被弾して勝負は決着。7回は2死から5本の長短打を浴びて5失点。城島は「ミスが出た方が野球は負ける」と言った。

 城島は古巣との対決を前に「プロとしてやることは変わらない。勝ち負けはわからないので約束できない」と話していた。厳しい勝負の世界で、きっちりと雪辱された。敵地で1勝1敗。次はホーム甲子園に迎えて残り2試合を戦う。「昨日勝ったので今日は勝ちたかった。もったいなかったけどそういうこともある」。元同僚に打ち込まれた悔しさは胸にしまい、再戦を見据えた。【益田一弘】

 [2010年5月20日11時58分

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