巨人が3日、育成選手の黄志龍(ファン・ツーロン)投手(21)と支配下選手契約を結んだ。先発のディッキー・ゴンザレス投手(31)が家族を見舞うため近日中に一時帰国することが決定。代役としてファームで好投が続く台湾代表右腕に白羽の矢が立った。4日に1軍に合流し、コンディションに問題がなければ即1軍選手登録される見込み。ゴンザレスが次回登板予定だった9日からのオリックス2連戦での先発デビューが有力だ。

 台湾体育大時代から台湾代表として世界大会で活躍。巨人に入団した今季も、イースタン・リーグで防御率1・54と安定した結果を残している。先発としての能力の高さを示している黄について、原監督は「彼はキャリアも実績もあり1軍選手と同格と見ている。近々1軍に?

 たぶんそうなると思います。大いに頑張ってもらいたい」と笑顔で話した。

 契約金1000万円、年俸440万円(金額はいずれも推定)でサインした黄は「小さいころからジャイアンツに興味があり、いつか日本で成功したいと思っていた。自分の持ち味はスピード。先発投手として勝利に貢献できるよう頑張りたい」と目を輝かせた。背番号は97に決まり、清武代表は「呂明賜や姜建銘など過去に巨人で活躍した台湾人選手と同じ背番号を選んだ」と期待を寄せた。【広瀬雷太】

 [2010年6月4日9時7分

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