巨人原辰徳監督(51)が「サプライズ采配」でチームを再び勢いに乗せる。交流戦は終盤に失速し貯金ゼロで終了。2位阪神に3ゲーム差をつけてセ・リーグ首位に立っているとはいえ、最近は投打とも精彩を欠く試合が目立つ。18日に再開されるリーグ戦では「サプライズは嫌いなほうじゃないからね」と、周囲をアッと驚かせる作戦で独走態勢を固めることをほのめかした。

 常々「ピンチはチャンス」と言う原監督は、固定観念にとらわれないアイデアで苦境を乗り越えてきた。負傷離脱した松本に代わり2番に高橋を据えたのがいい例で「大田を1軍に上げてすぐにスタメンで使ったように、これからも何が起こるか分からないよ。シーズンはまだ半分以上も残っているんだから」とニヤリと笑った。奇襲先発や配置転換、2軍からの緊急招集…。どんなサプライズが飛び出すのか、注目だ。

 [2010年6月15日7時53分

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