<広島2-1横浜>◇2日◇マツダスタジアム

 5安打の横浜が、1安打の広島に敗れた。尾花高夫監督(52)は悔しさをかみ殺しながら「(あと1本が)出なかった」と振り返った。右投手ジオに対し「左が打てていない」(同監督)と、1番に右打ちの吉村を今季2度目の起用。両打ちの金城も右打席に入った。2回は金城が広げた1死一、三塁のチャンスから「キャンプで練習した攻め方」(杉村打撃チーフコーチ)というプッシュ気味のスクイズで先制。分析と練習がかみ合い波に乗ったはずだった。

 ただ、追加点を奪えないのが今の横浜だ。3回以降4度も得点圏に走者を進めたが得点0。9回1死二、三塁も代打藤田のスクイズ失敗などで無得点に終わった。藤田は「難しい球ではない」と唇をかみ、杉村コーチは「投手が1安打に抑えているのだから何とかしないと…」と肩を落とした。絶好の形で先制し、先発が相手を1安打に抑えた。それでも勝てない現実が、苦しさを物語っている。

 [2010年7月3日8時20分

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