<日本ハム2-3ロッテ>◇17日◇東京ドーム

 逆転Aクラスを狙っている日本ハムに、激震が走った。不動の遊撃手、金子誠内野手(34)が右ふくらはぎを負傷して離脱、レギュラーシーズン中の復帰が絶望となる可能性が出てきた。ロッテ戦の3回の守備で痛めて途中交代。18日に都内の病院で精密検査を受けるが、トレーナーの所見では肉離れの可能性が高く、完治まで長期化する恐れが出てきた。

 痛い戦力ダウンになった。金子誠は3回1死一塁で、今江の中前打にダイビングキャッチを試みた際に負傷。直後は歩行も困難で、トレーナーらに両肩を抱えられてベンチへ下がった。中垣チーフトレーナーは検査前だけに慎重だったが「筋挫傷。いわゆる肉離れということになるでしょう」と見通しを説明。短期間での復帰が難しいことは確実で、18日には出場選手登録を抹消されることも試合後、決定した。

 代わりに巨人から昨オフに獲得した岩舘が移籍後、1軍初昇格。遊撃手はこの日途中出場した飯山、今浪、外野手と兼任する陽らで穴を埋める見込みだ。梨田監督は「守りだけでも(ダメージがあり)痛いよね」と頭を抱えた。金子誠は「一番ケガをしてはいけないところ」と神妙に現実を受け止めた。1年の最終コーナーにきて、難局に直面した。

 [2010年8月18日11時12分

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