<広島5-4横浜>◇21日◇マツダスタジアム
広島が「ドタバタ劇」で接戦を制し、連敗を「3」で止めた。6回裏、4点を勝ち越した直後にマツダスタジアム内でウエーブが発生。試合が中断して、無死満塁の好機で3者が凡退し追加点を奪えなかった。直後の7回表には1死一、二塁でハーパーの打球が右翼ポール際に飛び、一度は本塁打の判定で3ランを浴びたかに見えたが、ビデオ判定の結果、二塁打に覆った。救われたと思ったが、暴投と内野ゴロで結局3失点。1点のリードを何とか守ったものの、ヘトヘトの1勝だった。
勝った気がしない連敗脱出劇だ。6回に一挙4点を勝ち越して、勝敗の行方が決まったかに見えた7回表。1死一、二塁でハーパーの打球が右翼ポール際を襲う。橘高一塁塁審も右腕をグルリと1度回す。ああ、3ラン…。1点差に迫られたかに見えたが、審判団はビデオ判定を行った。
数分後、マイクを握る橘高塁審が「ビデオ判定の結果…」と間を置く。まるで合格発表を告げられる気分だ。「本塁打ではなく、二塁打とします」。その瞬間、広島ベンチに安堵(あんど)感が広がった。しかし、喜ぶのは早かった。1点をかえされ、なおも1死二、三塁。大島から継投した岸本が村田への初球で大暴投…。倉も捕れず、まず1点を失う。村田の二ゴロでさらに1失点。本塁打こそビデオ判定で“防いだ”が、結局、3点を献上し、1点差に迫られた。
伏線がある。6回裏の攻撃中、4点を勝ち越した直後だ。投手交代の間に気分をよくした広島ファンが珍しくウエーブを開始。場内アナウンスで制されても止まらない。プレーも中断し、水を差された。無死満塁の絶好機で4番栗原から3者が凡退し、追加点を奪えなかった。突き放すはずが攻めきれず終盤の苦しい展開を招いてしまった。
3時間55分の“マツダ劇場”を戦い終え、野村謙二郎監督(43)は「こういう試合が多くなると思います。(6回に)満塁で点が入って、なお満塁で完全に試合を決めるところで点を取れず、いまのチーム状態が表れている」と振り返る。白星を収め、3連敗で止まったのが何よりの救いだった。【酒井俊作】
[2010年8月22日11時12分
紙面から]ソーシャルブックマーク



