楽天が来季監督として招聘(しょうへい)を目指す阪神星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD=63)が7日夜、日本テレビ「NEWS

 ZERO」に生出演し、心境を語った。シーズン総決算を迎える阪神の要職を務める立場をまず強調。その上で「オファーが来たらテーブルにつくのがルール」と、交渉に臨む意向を示した。要請受諾の条件として「チームづくりのコンセプトが合致するか」「自分の中で燃えるものがあるか」の2点を挙げた。

 星野SDが、ついに口を開いた。注目される楽天からのオファーについては「まだ来ていないのは間違いない」とした上で「オファーがあればテーブルにつくのはこの世界のルール」と交渉に応じる考えをあらためて強調した。

 注目される受諾の条件については「自分のやる気があるかないか、ガーっと燃えるものがあるかどうか」と語り、「そのチームがどういうコンセプトを持っているか。どういう補強をするのか、どういうチームづくりをしたいのかで、これまで引き受けてきた。うれしい、うれしいだけで受けてちゃダメです」と冷静に続けた。

 03年オフに阪神の監督を退任後、これまで3球団から監督就任の要請があったことを明かし、今回の楽天は4球団目になるという。「野球人としてチャンスがあればユニホーム(を着たい)というのは常に思っている。野球人の習性ですよ」と現場復帰への願望は強い。

 この日、SDを務める阪神がレギュラーシーズンを終えたばかりで、16日からは巨人とのクライマックスシリーズ・ファーストステージも控えるだけに、受諾の意思については「まだまだ答えるべきではない」と繰り返した。楽天側はシーズンが続いている阪神に配慮しながら、近日中にも星野氏に正式オファーを出す予定。その後の本格交渉で闘将の心が燃え上がれば、楽天星野監督が誕生する。

 [2010年10月8日7時47分

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