ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が球団首脳の姿勢に疑問を投げかけた。18日、バスケットボールbjリーグの始球式(九電体育館)で約1カ月ぶりに公の場に姿を現すと、今オフ自身のFA権行使の有無について球団から全く話がなかったことを明かし、怒りをあらわにした。

 「彼(多村)にはすぐ話(FA交渉)があったみたいやけど、おれにはなかった。これ、おれがFAしたらどうなるんやろ、と思っていた。話があってしかるべきやと思う。4年契約も終わったし、自分が本当に必要とされているのかどうか」。9月18日に海外FA権を再取得。前日17日には「興味ない。取れることすら、知らんかったくらい」と話していたが、FA有資格者には、公示前に意思確認や金額提示による残留交渉を行うのが通例だ。

 明日20日には、福岡市内で優勝パレードが行われるため球団首脳とも約1カ月ぶりに顔を合わせる。「根本的なことも話したい。去年とは(フロントの)体制も変わっているし、今の上の人とじっくり話をしたい」。一方、小林至取締役は「ノーコメントです。残ってもらえるものと思ってましたので…」と話すにとどめた。

 [2010年11月19日7時47分

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