日本ハム武田久投手(32)が「岩瀬モデル」の投球スタイルで、守護神の座の来季続投へ意欲を見せた。22日、日本ハム本社が主催した札幌市内のイベントに出席。昨季は34セーブでタイトルを獲得したが、19セーブに終わった今季を糧に雪辱を宣言。球界屈指の抑え、中日岩瀬のゲームメーク術を教本に、チーム貢献を誓った。

 壁にぶつかった1年を終えたばかりだが、早くも11年の構想は描いていた。武田久は「今年は迷惑をかけてばかりだった。ベースとして1年間、しっかりと(役割を)やることを考えていきたい」。今季は開幕から結果を残せず、チームが失速した要因の1つになった自覚もある。来季も任されれば、クローザーとして3年目。重ねた経験値から、生きる道を見つけた。

 利き腕の左右の違いはあるが、同じように直球とスライダーを軸に7年間、抑えとしてフル稼働している岩瀬を理想の例に挙げた。「1個、1個のボールとかではなく、トータルで打たれないこと。走者を背負っていたりとか、調子が悪いと分かっていても、それなりに抑えられるようにしないといけない」。現在はすでに充電期間を終え、来季へ向けて始動。鉄腕が復権をかけ再度、勝負を挑む。【高山通史】

 [2010年11月24日10時39分

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