全日本アマチュア野球連盟は29日、20年五輪での野球競技復活を目指し「オリンピックベースボールプレーヤーズクリニック」を行うことを発表した。第1回は来月4日に愛知・豊田市のトヨタ自動車スポーツセンターで開催。ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)元ヤクルト監督の古田敦也氏(45)らプロ、アマの五輪経験者13人を講師として、小中学生約150人に技術指導を行う。また高校までの指導者約400人にパネルディスカッションを行う。

 五輪でプレーした選手たちが直接行動を起こすのは初めて。12年ロンドン五輪の除外決定後、復活へのロゴマーク作製や、ビデオ映像を球場で流すなどのキャンペーンが行われたが、16年のリオデジャネイロ五輪も除外。五輪メンバーが毎年「五輪会」として集う中、自らの体験と感動を伝えるべく立ち上がった形だ。

 クリニックは、13年のIOC総会で競技決定されるまで、年1回は行われる見通しだ。全日本アマチュア野球連盟・鈴木義信副会長は「(クリニック開催に)NPBにも協力していただく話をいただいた。何かのさきがけとなってくれればいい」と話した。

 [2010年11月30日9時0分

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