日本ハム1位の早大・斎藤佑樹投手(22=早実)が、常夏の島グアムで「海パントレ」始動だ。今秋の東京6大学リーグ戦、明治神宮大会で優勝した早大の4年生約30人が21日、成田空港からグアムへ優勝旅行に出発した。斎藤は野球グッズに加えて、もちろん海パン持参で参加。ビーチを走り、プールで泳ぎ、温暖な地で体をつくる。表彰式や取材ラッシュだった年末イベントも一段落。楽しみながらのトレーニングを誓って、飛び立った。

 斎藤が早朝の成田空港に持参した銀のスーツケースには、お宝グッズが満載だった。ジャージー、ランニングシューズ、グラブ、そして海パン。「水着も一応…」とはにかみながら、「水泳トレ、しますよ」と笑った。トランクスかビキニかはベールに包んだが、常夏の島のサンシャインを全身に浴び、浜辺を走る。仲間とのマリンスポーツの傍ら、そんなプランまで披露した。

 優勝旅行とはいえ、そこはプロ野球選手などの自主トレが盛んな、グアム。巨人阿部などが使用したことがあるレオパレス21運営のパンパシフィックスポーツセンターは広大な敷地を誇る。野球場、サッカー場、競泳用プール、ランニングコース、ジムなどを完備。情報を聞きつけた斎藤は、しっかりと野球用品を用意した。これまでは早朝の早大グラウンドで寒風吹く中、アーリーワークを続けてきた。「グラウンドもあるみたいだし、もちろんやりますよ」。年間の平均気温26度の温暖な地で、体幹トレやランニングを中心に汗を流す予定だ。

 この日は、西武1位の大石達也投手(22)、広島1位の福井優也投手(22)らとともに、総勢約30人で出発。「仲間と楽しい時間を過ごしたい」とリラックスした表情だった。将来的には海外自主トレにも興味津々。「やりたいです。いつかこの3人でできたらいい」と、ドラフト1位トリオの合同トレにも意欲を見せた。

 さらに、ビッグな考えもある。すでにマリナーズ・イチローが在籍するマネジメント会社「バウ企画」と契約する方針を固めている。将来的には、早大勢だけではなく、あこがれのイチローと自主トレを行う可能性だって十分ある。「イチローさんがもしよろしければですけど、自分としてはいつか一緒にやってみたいです」と希望した。

 今月は日本ハムとの契約、入団発表、流行語大賞などの表彰式、イベント、取材などが詰まっていた。優勝で勝ち取ったリラックスタイムは何よりのご褒美。温暖な地で、海パンだってはいて、思う存分羽を伸ばす。【前田祐輔】

 [2010年12月22日9時9分

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