オリックスの新外国人アルフレッド・フィガロ投手(26=タイガース傘下)が3日、ハシを使った極秘トレを打ち明けた。宮古島キャンプの宿舎では、使い慣れないハシで食事をしている。フィガロは「部屋に持って帰ってハシのトレーニングをする」と異国文化への適応に意欲的だが、別の狙いもあった。指先に刺激を与えることで「たぶん良くなると思うんだ」と、変化球の精度アップにつなげるというのだ。

 笑いながらのコメントで、本気度はアヤシイ。ただ得意のスライダー、チェンジアップに加えて、昨年9月からアストロズの守護神バルベルデに教わったフォークを習得中とあって、「ハシトレ」構想は無駄にはならなさそう。

 仕上がりは順調そのもので、2日連続のブルペン投球では伸びのある直球を軸に35球を投げた。岡田監督から「最速157キロという触れ込みやからなあ。右の先発よ」と期待されているが、「そう言われて別にプレッシャーに感じていない」と軽く流した。

 両耳のピアスがトレードマーク。「母からは外しなさいと言われてるんだけどね」。陽気な男が先発ローテの一角に名を連ねそうだ。【押谷謙爾】

 [2011年2月4日11時19分

 紙面から]ソーシャルブックマーク