日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)が7日、ブルペンを「おかわり」した。

 3度目のブルペン入りは、サプライズで始まる。背中越しにダルビッシュ、目の前には武田勝。左右の勝ち頭に挟まれての投球。直球が外角低めに引っかかることが多く、テンポも前回5日に比べ遅かった。約10分間、33球で早々と切り上げサブグラウンドへ。約100メートルの遠投をし、再びブルペンへ駆け込んだ。「自分の意思です。遠投で終わる予定でした。いいイメージで投げられなかったので。感覚の問題ではなく、フォームを意識しました」。2度目は最初よりも力を入れて16球を投げ込んだ。

 早大時代から続けてきた調整法だ。約100メートル離れ、ノックを打ってもらい、ボールを捕球。1球1球大きなフォームを意識し、18回返球した。試合でも調子が悪い時には、イニング間によくやっていたという。体の動きやフォームのバランスを再確認するための“治療法”だった。

 1度目のブルペンでは、空いているマウンドはダルビッシュの右隣のみ。並んで投げるのは初。梨田監督も「いつもはテンポがいいので、投げづらかったのでは」と、ほほ笑みながら気遣った。それでも斎藤は「1軍で活躍する投手の間で投げられて、勉強になりました。コントロールもいいですし、間近で見られたのは良かったです」と歓迎した。

 今日8日で第2クールが終了。「疲れを抜きながら、紅白戦やオープン戦があるので、それに合わせたいです。出来としては、いい感じです。早く打者に投げられたらいい」。10日のフリー打撃に登板後、13日の韓国サムスン戦(名護)での実戦デビューが控える。【木下大輔】

 [2011年2月8日9時35分

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